(提供:日刊不動産経済通信)名鉄都市開発は、マンション居住者に行った共用部に関するアンケートの結果をもとに、専有部ではできない、やりづらいことができる共用施設「みんなのアトリエ」を企画した。さまざまな目的に使用できるマルチスペースで、同社が埼玉県川越市で開発中の分譲マンション「メイツ川越南台」(総戸数117戸)で初導入する。
アンケートは、首都圏在住の20~70歳代の賃貸と分譲マンションに住むファミリー世帯300人に実施。共用部に求めることのトップは「居心地が良いこと」(45・7%)。次いで「みんなが使えること」(42・3%)、「管理費・維持費がかからないこと」(41・3%)、「専有部ではできない・やりづらいことができること」(24・3%)などが多かった。専有部でやりたくてもできない、したくない、やりづらいことでは、「DIY、大工仕事」や「パーティー」「大人数で集まる」「バーベキュー」「運動」「音の出ること」「楽器の演奏」などの回答が多かった。
同社はアンケート結果から、音を出しても汚してもよく、専有部ではやりづらいことなどさまざまな用途に使える共用施設「みんなのアトリエ」を開発した。初導入する「メイツ川越南台」では、仕事や勉強用のスペース、創作系作業用のスペース、くつろげるソファスペースなど多彩なエリアを用意。作業テーブルは汚れたり傷ついたりしても表面を削ってメンテナンスし、汚れを気にせず自由に使えるようにする。テラスの一角にはシンクを整備。アウトドアグッズや絵の具など専有部の水場では洗いづらい汚れが気になる物も洗えるようにする。