(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産レジデンシャルと東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、清水建設の6社が参画する東京・中央区の大規模再開発「豊海地区第一種市街地再開発事業」が本格始動した。月島ふ頭付近に地上53階建てで総戸数2077戸の超高層ツインタワーマンションを建設するもので、1月末に建設工事に着手した。海に近いため、盛り土による防潮堤を作り津波などの災害に備える。総事業費は約1248億円と試算している。27年3月の竣工を目指す。
再開発の計画地は清澄通りに面した約2・0ha(中央区豊海町2丁目、勝どき6丁目)の区域。都営大江戸線・勝どき駅の西南側に位置し、駅からは徒歩9分の距離。東京都心と臨海副都心の両方に近接するエリアで、再開発により老朽化した大規模集合住宅などを建て替えるとともに耐災害性を高める。
再開発ビルは東西両棟で構成し、共同住宅を中心として低層部に店舗や区民館、診療所、保育所、機械式駐車場などが入る。施設規模は地上53階地下1階建てで、延床面積約22万6100㎡。ふ頭側の清澄通りなどを囲むように防潮堤を新設する。広さ4000㎡程度の広場や歩道状空地も設ける。特定業務代行者は清水建設。6社は参加組合員として施行者の再開発組合に参画している。
同事業は17年8月に都市計画決定し、20年6月に組合の設立が認可された。21年5月に権利変換計画の認可を東京都から受け、同じ年に既存施設の解体を始めていた。敷地の東側に豊海小学校・幼稚園、豊海運動公園などがある。
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