(提供:日刊不動産経済通信)大京は分譲マンションのブランド「ライオンズマンション」を「THE LIONS」にリブランドし、メインターゲットをパワーカップルに据える。これまでのファミリー層を主要ターゲットにした親しみのあるブランドイメージに、洗練や上質の要素を加える。憧れを抱くブランドへと変え、市場でのより一層の競争力をつける。
深谷敏成・社長は10日のリブランディング発表会とその後の本紙の取材に対し「大京にはその時代で最も良いものを作り顧客に提供するというパイオニア精神がある。選ばれるブランドにしていく」と力を込めた。リブランディングの要因はマーケットの変化。分譲マンションの市場規模が縮小し、同社を含む大手の寡占が進む。マンション価格の上昇により、購入者層は高所得へと変化している。外山裕・事業管理部長はさらに、ライオンズマンションの業界におけるポジションの変化を挙げ、「他社がブランド評価を上げている中、当社は一定の認知を維持しているが、相対的にポジションを落としてしまっている」と説明する。
これまでのライオンズブランド最上位である「ザ・ライオンズ」を主軸に据える。エリア展開での変化はないが、より好立地での開発を増やす。一方で、好立地や資産性の高さだけでなく、購入者それぞれの価値を重視し、企画やサービスを向上させる。同社の年間供給戸数は800~1000戸。「結果として戸数が伸びることもあるかもしれないが、より質を求めていく」(外山氏)。コンパクトマンションは「ザ・ライオンズ ミレス」、賃貸マンションは「ザ・ライオンズ フォーシア」とする。
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