(提供:日刊不動産経済通信)東京建物が再開発準備組合の一員として参画する東京・中央区の「(仮称)京橋三丁目東地区市街地再開発事業」が13日付で都と区から都市計画決定の告示を受けた。東京駅や東京メトロ銀座線・京橋駅などに近い中央通り沿いに、オフィスやホテル、店舗などの複合施設を建設する。30~40年代の完成を目指す高架歩道「東京スカイコリドー」に直結する再開発ビルを建て、銀座と京橋を結ぶ新たな人の流れを呼び込む。25年度に本体工事に着手し、29年度の竣工を目指す。
予定地は東京建物が管理運営を担う「東京スクエアガーデン」の道を挟み東側。敷地面積約6820㎡。国家戦略特区の特定事業として、地上35階地下4階建て、延床面積約16・4万㎡のビルを整備する。建物の高さは180m。京橋駅につながる地下通路と地下広場を設け、東京駅から京橋駅に至る地下歩道を広げる。地下通路は35年度の開業を予定している。24年度に既存施設の解体を始める。
廃線となる東京高速道路(KK線、全長2㎞)の上部空間を緑地公園などとして転用する「東京スカイコリドー」とビルを一体的に整備する。スカイコリドーは長期の計画だが、ビルに接する部分は同時の開業を目指す。自動車187台などを置ける駐車場も作る。
京橋エリアには画廊やギャラリー、古美術品店などが多い。新設するビルにも芸術家の育成と交流、作品展示などの機能を持つ「(仮称)アートセンター」を配置する。災害に備え、約900人の帰宅困難者を受け入れられる広さ1500㎡程度の滞在施設や備蓄倉庫などを設ける。環境対応ではオフィス部分でZEB-Orientedなどの達成を目指す。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow 不動産経済研究所/不動産経済オンライン