地所、道玄坂再開発で権利変換計画認可―オフィス・ホテル2棟、工事など発注

(提供:日刊不動産経済通信) 三菱地所が参加組合員として権利者らと着工準備などを進めてきた東京・渋谷区の「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」の権利変換計画が18日付で都の認可を受けた。オフィスや商業、ホテルなどが入る渋谷駅直結の大規模複合ビルを建てる。同社は特定建築者として、地権者らで構成する同地区市街地再開発組合の事業計画に沿ってビルの設計や施工を行い、保留床を取得する。23年度に着工し、26年度の竣工を目指す。本年度内に既存施設の解体を始める。
 三菱地所が渋谷駅周辺の大規模再開発に参画するのは初めて。特定建築者を務めるのは3件目。計画地は道玄坂沿いの新大宗ビルなどが建つ場所で、敷地面積6720㎡。南側に「渋谷マークシティ」がある。1月に再開発組合が設立された。同社は20年4月から事業協力者として参画していた。
 オフィス棟とホテル棟を建ててその間に広場を作り、マークシティから道玄坂へと南北に行き来できるようにする。計画規模は2棟、総延床面積約8・71万㎡。オフィス棟が地上30階塔屋2階地下3階建て、ホテル棟が地上11階塔屋1階地下2階建て。高さはそれぞれ155m、60m。設計を三菱地所設計・山下設計JVが手掛け、施工者は現時点で未定としている。
 オフィス棟は各フロア1500㎡超の貸付面積になる予定。1~3階に商業施設が入る。ホテル棟にはブライダル大手のテイクアンドギヴ・ニーズが運営するラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA(仮称)」が出店する。27年3月頃の開業を予定している。客室数は120~130室。ルーフトッププールなどを設ける。

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