(提供:日刊不動産経済通信)タワーマンションと店舗で構成する新大工町地区第一種市街地再開発事業(長崎市)の北街区が先月竣工し、19日に開業した。同地区市街地再開発組合が事業主体となり、敷地北側に商業と住宅の複合施設、南側にオフィスと駐車場をそれぞれ建てた。このほど完成した北街区では大京、穴吹工務店、三菱地所レジデンス、エヌ・ティ・ティ都市開発、JR西日本プロパティーズが26階建てマンションの「ライオンズタワー新大工町」(総戸数240戸)を販売している。
森ビル都市開発が事業の全体推進やスキーム策定などのコーディネートを手掛けた。北棟は地上26階建て、南棟は11階建てで総延床面積は約4・75万㎡。北棟の高さは約97m。低層の1~3階に商業施設の「新大工町ファンスクエア」が入り、4階以上がタワーレジデンス。北棟の建物を高層化して1階に広場を確保し、地元の秋祭りの一環で山車を引き回す行事に使えるようにした。南棟は20年11月に先行して竣工した。南北両棟の低層部を歩道橋でつないだ。
開発地は長崎市新大工町5-35ほか。JR長崎駅の東へ約1・4㎞の場所だ。マンションの立地は長崎電気軌道蛍茶屋支線・新大工町停留場駅徒歩1分。特定業務代行者は戸田建設らのグループ。13年に再開発の検討が始まり、15年7月に都市計画決定。18年2月に再開発組合が設立され、19年8月に着工した。
物件サイトによるとマンションは20日時点で一般分譲対象戸数217戸のうち29戸を先着順で販売中。間取りは1LDK~3LDK、専有面積57・7~94・68㎡。販売価格は3720万~7730万円。
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