大手ハウスメーカー12月の受注、回復基調に―積水ハウスと住友林業は11月に続いて2ケタ増

 大手ハウスメーカーの20年12月度の戸建て注文住宅の受注状況がまとまった。積水ハウスが前年同月比16%増、大和ハウス工業が10%減、積水化学工業が6%減、住友林業が32%増、旭化成ホームズが10%減、パナソニックホームズが3%減、ヒノキヤグループが0%増となっており、積水ハウスと住友林業は11月に続いて前年同月比2ケタ増と大幅に伸びた。
 年度累計では前期比マイナスとなっている企業が多いが、ニューノーマル需要による戸建て住宅志向の高まりなどを受けて夏以降は継続的にマイナスが緩和され、10~12月の累計では1社を除きマイナス幅は1ケタ台に収まっている。住友林業は9%増と、ヒノキヤグループは7%増と累計でもプラス。
 積水ハウスは、高額物件を含む全価格帯の住宅商品で販売状況が堅調。オンライン見学会などのイベント集客から始まる購入検討者との新規のつながりづくりなどが奏功した。当面は新型肺炎の長期化を前提に、顧客への個別対応力の向上などを総合的に強化していく方針。住友林業は一次取得者層を中心とする住み替え案件が受注を牽引した上、購入検討者の意識向上も加わりZEH化比率が向上したことで受注単価も伸びている。
 今後の見通しでは、グリーン住宅ポイント制度の創設と住宅ローン減税の延長がプラスに働く見込み。2度目の緊急事態宣言の期間が延長されるかどうかと、戸建て住宅のワークプレイス需要の前提であるテレワーク・在宅勤務の実施率の動向や各実施企業での定着度合いがマーケットを左右するポイントになる。(日刊不動産経済通信)

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