新築分譲マンション AREA MARKET 世田谷区 供給減少　坪単価5期連続350万円超

世田谷区では、この１年(2021年３月～2022年２月)に609戸(前年同期78％)が発売された。沿線別の供給は、東急線エリア〔東横･田園都市･大井町･世田谷･目黒の各線〕212戸(同50％)、小田急線エリア284戸(同134％)、京王線エリア〔井の頭線含む〕113戸(同82％)｡東急線では、東急不動産｢ブランズシティ世田谷中町｣(前期106戸、今期５戸)の販売が前期に集中したため半減。小田急線での増加は、旭化成不動産レジデンス､他1社｢アトラスシティ世田谷船橋｣(１期１次～２次157戸)が発売された影響。京王線では、野村不動産｢プラウド千歳烏山アベニュー｣(全61戸)が発売されたものの、パラダイスリゾート｢センチュリー千歳烏山レジデンス｣(全98戸)の販売終了により減少した｡

世田谷区全体の平均坪単価は375.4万円(前年同期比5.9万円下落)、平均専有面積は67.71㎡(同1.13㎡増)、総額は7575万円(前年同期99％)。地区別のデータは右下表参照。東急線での坪単価の上昇は、モリモト｢ピアース尾山台｣(全30戸、坪498.7万円)など坪400万円を上回る物件が今期供給の６割強を占めたため。小田急線での価格の下落は、今期供給の５割強を占めた、前述の、旭化成不動産レジデンス､他１社｢船橋｣(坪286.7万円、総額6293万円)が前期には供給のなかった坪300万円、総額6500万円を下回る物件であったことによる。京王線での価格の上昇は、日鉄興和不動産｢リビオ下北沢｣(全22戸、坪508.7万円、総額7885万円)が供給された影響。

住戸タイプ別の比率は、3LDK(シェア64→67％)、4LDK(同4→8％)はアップ、1LDK(同10→6％)、2DK～2LDK(同22→20％)はダウン｡価格帯別では、5000･6000万円台(同28→48％)がアップ、3000万円台(同1→0％)、4000万円台(同12→1％)、7000万円超(同59→51％)はダウン、3000万円未満は前期･今期ともに供給なし。

世田谷は区全体で計2191戸の計画があり、今期減少した供給は、来期は今期並みの水準にとどまる見込み。２期連続で下落しているものの５期連続350万円を上回っている坪単価も注目。

^{今後の計画物件 [マンション]} 

（一部、表の全体は2022/３/30 不動産経済Focus &Research を参照）