野村不と三越伊勢丹、比に初の日系百貨店 ―11月18日開業、1400戸のタワマンに

(提供:日刊不動産経済通信)野村不動産と三越伊勢丹ホールディングスは19日、フィリピン大手不動産会社のフェデラルランドとマニラで開発している複合施設の商業棟「ミツコシBGC」を11月18日に先行開業すると発表した。マニラ首都圏のボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)に4棟構成で総戸数1400戸の住宅棟を建て、その地下1階から地上3階にかけてを百貨店とする。27年の竣工を予定。商業部分は23年の全面開業を目指す。
 建設地はマニラ中心部から南東へ11㎞の中心業務地区。面積約1・5haの開発地に4棟のタワー型分譲コンドミニアム「ザ・シーズンズレジデンス」を建設し、低層部に百貨店を配置する。4棟のうち最も高いものは地上54階建て。住戸部分の総延床面積は11万㎡。
 フィリピンで日本のデベロッパーと百貨店が複合開発を手掛けるのは今回が初めて。三越伊勢丹グループの商業施設も同国初進出となる。百貨店の延床面積は約2万8000㎡。約120の店舗で構成する。地下1階を食品売り場や飲食店など、地上1階は生活雑貨などのスペースとする。2階に「紀伊國屋書店」など、3階にAR・VRなどの最新技術を使った屋内娯楽施設が開業する予定だ。
 BGCは旧軍用地を再開発した場所で、ニイノ・アキノ国際空港から約4㎞。複数のホテルやオフィス、学校、病院などが集まっている。官庁や金融機関などが集積し、高所得の就労者やファミリー、各国企業の駐在員らが多く住む。25年以降にフィリピンでは初の地下鉄「メトロ・マニラ・サブウェイ」の新駅が開業する計画もあり、さらなる発展が期待される。

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