ブライダル大手のノバレーゼ(東京・中央、荻野洋基社長)は、宮崎県に初進出し、貸し切り型の婚礼施設「アマンダンブルー青島」(宮崎市青島3)を2023年春に開業すると発表した。式場は太平洋に面した青島エリアに構える。昼夜各1組限定で貸し切りにできることが特徴でプライベート感の高さを売りに他社との差別化を図る。
施設規模は、敷地面積4885.05㎡、 延床面積1376.95㎡。バンケット216.87㎡、 チャペル 115.88㎡。
列席者に提供する料理は地産地消にこだわり、日向灘の海産物や宮崎牛など、宮崎県産の食材を使用する。料理はコース形式で提供し、メニューは和洋折衷を5種類、とフレンチを2種類用意。チャペル棟の1階には、ウエディングドレスをレンタル、販売する衣裳店「エクリュスポーゼ宮崎店」を設ける。店内にはウエディングドレスやカラードレス、新郎新婦の和装、タキシードを合わせて約200着を揃え、店舗で扱う約8割の衣裳をオリジナル商品とする。
宮崎県はブライダルの有望市場
宮崎は挙式や披露宴にかける総額が全国平均より高く、婚姻組数(予測値)も増加傾向にある。リクルートが2021年11月に発表した「ゼクシィ結婚トレンド調査2021(九州版)」によると、宮崎県の披露宴にかける総額は300.0万円で、全国平均(292.3万円)より7.7万円高い。同社は宮崎県を有望市場と捉え、アクセスや景観の良さなどブライダル施設として好条件の場所が見つかったことから施設の開業に至った。ノバレーゼによれば、宮崎県内における婚礼施設の新規開業は10年ぶりとのこと。
リクルートの「婚姻組数予測」(2022.3)によると、県内在住カップルの婚姻数は2024年には4,616組で2022年から329組増えると予測。また矢野経済研究所の「2021年ブライダル関連市場規模」の調査によると、2022年の市場規模は前年比約110%の1兆6400億円と予測。結婚式業界はコロナ禍の低迷を脱し、復調傾向にあるようだ。