(提供:日刊不動産経済通信)住友不動産と傘下の羽田エアポート都市開発らグループ4社は6日、羽田空港国際線ターミナル駅に直結する大規模複合施設「羽田エアポートガーデン」を23年1月に全面開業すると発表した。コロナ禍で約2年半開業を延期していたが、11日に入国規制が解かれるのを前に開業日などを公表した。12月に先行開業するホテル(1717室)を核として90の店舗と温泉施設、ホール、バスターミナルを配置。空港直結の好立地を武器にビジネスと観光の需要を取り込む。
羽田空港の沖合拡張で生じた4・3haの土地を国との50年の定期借地契約で確保。18年4月に着工し20年3月に竣工した。施設は12階建てで延床面積9・15万㎡。事業者は羽田エアポート都市開発。住友不動産が運営を担う。設計・施工は日建設計と西松建設が手掛けた。
施設の中心となるホテルは7日から予約を受け付ける。ホテルヴィラフォンテーヌの「プレミア」(160室)と同「グランド」(1557室)の2施設で、宿泊価格は各1泊4万円台以上と2万円台以上。プレミアは空港のホテルでは珍しいフルサービス型で、客室広さは33~173㎡。コロナ禍で減った国際線の運航が再来年に19年の水準に戻るとの想定で段階的に宿泊予約と収益を増やす。住友不動産は「羽田空港発着便の行き先は多岐にわたるため多様な需要がある。2年半分の機会損失を早期に取り戻したい」と話す。
施設に入る物販・飲食店舗の顔ぶれはコロナ禍以前に発表した内容と変わっていないという。1階のバスターミナルには首都圏や地方を行き来する便を誘致する予定。仙台や大阪、京都、広島など中長距離のほか蒲田や渋谷、新宿など近距離ルートも想定する。
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