松屋(東京・中央)は22日、東京・銀座の複合型商業ビル「銀座コア」(中央区銀座5-8-20)の建て替えで地権者とヒューリックとの間で基本協定を締結した。同協定の締結と同時に、松屋が保有する固定資産の一部をヒューリックに譲渡することも決めた。来年度中にも既存建物の解体工事に着手、建替え後の建物は2027年頃の竣工を目指す。
松屋、松屋の関連会社の株式会社ギンザコアおよび他地権者と、銀座コアビルの再開発事業に関する基本協定を地権者とヒューリックの間で締結した。それに伴い、松屋は既存建物の解体費用として2億800万円、減損損失として1億3600万円、営業関連費用として2億7900万円の計6億2400万円を22年2月期決算に特別損失として計上する。
ヒューリックに譲渡する固定資産は銀座コア敷地の一部と共有持分、建物の共有持分。譲渡価額は44億3700万円で、松屋は固定資産売却益として41億3300万円を22年2月期決算に計上する。
銀座コアビルは地上10階・地下2階建ての1971年竣工の商業ビルで、売り場面積はおよそ8500㎡。ファッションとグルメを中心としたテナント構成で、上層階にはクリニックやオフィステナントなども入居する。これを地上12階・地下4階建て、延床面積2万3736㎡のビルに建て替える。再開発ビルの完成は27年を予定している。