(提供日刊不動産経済通信)不動産流通推進センターは22日、全国の指定流通機構の7月のレインズシステム活用状況をまとめた。売り物件の新規登録件数は前年同月比8・8%減の10万2239件となり、前年割れが28カ月続いた。直近10年間でみると7月としては最低水準となった。総登録件数は4・8%増の30万3627件で、24カ月ぶりに前年を上回った前月に続き、2カ月連続で増加した。
 売り物件の新規登録を取引態様別にみると、媒介契約が前年同月比17・8%減の6万8705件、売主が19・0%増の3万2051件、代理が3・8%減の1483件だった。媒介契約のうち、専属専任媒介が1万1130件(13・3%減)、専任媒介が3万5670件(9・3%減)、一般媒介が2万1905件(30・3%減)だった。
 売り物件の成約報告件数は3・3%減の1万5167件で、13カ月連続で前年を下回った。内訳はマンションが3・4%増の6097件、一戸建てが1・5%減の5356件、土地が16・3%減の3258件。取引態様別にみると、媒介契約が3・6%減の1万2816件、売主が2・1%減の2288件、代理が10・5%増の63件だった。エリア別にみると、近畿圏と中部4県、四国が前年を上回った。首都圏が2・4%減の5748件、近畿圏が7・2%増の3695件、中部圏が10・8%減の1234件など。
 賃貸物件をみると、新規登録件数は6・1%減の25万3872件で、5カ月連続の前年割れ。総登録件数は5・1%増の54万6033件と、26カ月連続で前年を上回った。成約報告件数は4・7%増の2万9887件と、4カ月連続で前年を上回った。

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