小田急不、沿線の住宅ストックを活用へ―グループや川崎市らと買取再販で連携

 小田急不動産は、川崎市麻生区で沿線の住宅ストックを活用する買取再販の仕組み「(仮称)あんしんストック住宅」でリフォームした戸建て住宅の販売をこのほど開始した。今後、仕組みに基づいた戸建て住宅の買取再販事業を年間10棟程度を目指して取り組み、小田急線沿線で消費者が安心して既存住宅を購入できる環境整備を進めていく方針。

 「(仮称)あんしんストック住宅」は、小田急不のほか小田急電鉄や小田急ハウジング、神奈川県信用農業協同組合連合会(JA神奈川県信連)、川崎市を加えた5者による「小田急沿線既存住宅流通促進協議会」で構築した仕組み。住宅の専門家によるインスペクション(建物状況調査)や20年の維持保全計画を立案してリフォーム工事を行うほか、JA神奈川県信連の住宅ローンでは審査時の担保評価に反映するなど、消費者が安心して住み続けられる既存戸建て住宅の提供を図る。また、川崎市は仕組みの普及に向けた取り組みを進めるほか、国土交通省の「住宅ストック維持・向上促進事業」の提案事業として取り組む。

 第1弾の住宅は、小田急多摩線・五月台駅から徒歩4分の立地。敷地面積192・55㎡、木造2階建て、建物面積117・25㎡。築18年の4LDKに、外壁屋根塗装や水回りの設備交換、換気性能の向上など約1000万円の費用をかけてリフォーム工事を施した。販売価格は5480万円。中古住宅の割安感とリフォーム後の状態の良い内外装が訴求し、10月31日からの販売開始で11月1日までに30件以上の内見を集め、2件の申し込みを得た。今後は、築30年以内を目安として小田急沿線エリアで仕組みに適合する住宅を選定して、継続した事業として取り組んでいく。

2020/11/06 日刊不動産経済通信

おすすめの記事