秋葉原でリノベ再生のオフィスビル竣工―サンフロンティア、日本らしさをテーマ
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 サンフロンティア不動産は、暮らしに近いワークスタイルと日本らしさをテーマにリノベーションしたオフィスビル「THE WAVES AKIHABARA」を20日に竣工させた。1階は自然風が通り抜け、快適性と健康を追求した造りにした。中規模の中古ビルを取得しリノベーションして価値を高めて売却する同社のリプランニング事業の一環。
 同物件(東京都千代田区東神田1-9-8)は、85年竣工の地上9階建てで、延床面積は2304・79㎡。JR総武本線・馬喰町駅から徒歩4分の立地。同社が19年に個人オーナーから買い取り、テナント企業が退去した4フロアと駐車場だった1階をリノベーションし、その他の階もテナント退去後に実施する予定。改修費は約2億8000万円。1階は入口全体をガラス扉にし裏手にも入口を作りオフィス全体に心地よい自然風が通り抜けるようにした。伝統的な日本住宅をヒントに土間から靴を脱いで上がる仕様にし、キッチンも併設。ペットと一緒に働けるようにし、オフィスと住居の機能を併せた。2階以上も日本らしさを感じられるデザインをテーマにし、掘りごたつ式の集中ブースなどを設けた。

THE WAVES AKIHABARA


 各フロアは70坪程度(1階は約60坪)で、社員40人ぐらいの規模の企業を想定。2フロアは入居テナントが決定。秋葉原に近いこともあり、IT関連企業からの引きが強いという。月額賃料は坪当たり2万1000円(1階は2万8000円)で、周辺相場より6000円ほど高く設定した。リーシング後の適切な時期に、機関投資家や個人投資家への売却を見据える。同社では「THE WAVES」を冠にするシリーズ化も検討する。(日刊不動産経済通信)

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