(提供 日刊不動産経済通信)ロードスターキャピタルが展開する不動産特化型クラウドファンディング(CF)サービス「オーナーズブック」の累計投資額が6月に300億円を超えた。14年9月にサービスを始め、個人の投資と法人の資金調達という異なる需要を獲得。累計投資額は19年1月に100億円、20年12月に200億円を超え、その後約1年半で300億円に到達した。会員数は4万人を超え、投資のペースが加速している。
オーナーズブックは国内初の不動産特化型CFとしてスタート。1口1万円から投資できる手軽さが受けて支持層を広げた。主な投資エリアは東京23区で当初はオフィスとマンションを対象としていたが、近年は商業ビルや駐車場、用地なども扱うようになった。
投資を実行した件数は年を追うごとに増えている。開始初年の14年は4件だが、15年は12件、16年23件、17年41件、18年50件、19年43件と増加。20年はコロナ禍で案件組成を控えたせいで21件に減ったが、翌21年は26件に。案件数は縮小したように映るが、実際には1件当たりの平均募集金額が拡大している。開始初年に825万円だったものが21年時点で2億9230万円となり、7年余りで約35倍になった。
同社は取引する法人を増やす取り組みを重視している。取引先の法人数は、累計投資額が100億円を超えた19年1月を100%とすると、200億円を超えた20年12月は171%、300億円を超えた今年6月は213%と約3年半で2倍強になった。20年12月以降に投資を実行した案件の64%は、新たに取引関係を築いた法人によるものだという。
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