(提供日刊不動産経済通信)共立メンテナンスは東京・豊洲で都市型リゾートホテルの「ラビスタ東京ベイ」(地上14階建て、客室数582室)を7月9日に全面開業する。清水建設が事業主体となる大規模複合開発「ミチノテラス豊洲」の一部で、共立が運営する国内8カ所のラビスタ・ホテルでは最大規模。豊洲市場に近く、国内外の観光客に照準を合わせる。初年度は稼働率65%強、客室平均単価(ADR)2万5000円を目指す。
6日に共立の幹部らが現地で会見し、運営方針を明らかにした。部屋数を350室に絞って4月15日から試験営業し、大型連休を含む2カ月弱の間、ほぼ毎日全室が埋まった。宿泊者の約8割が首都圏、約6割が東京都内からの観光客で女性の利用が多かったという。リゾート事業本部の鈴木真樹取締役本部長は「訪日観光客の戻りは早そうだ。旅行割引のキャンペーンが始まれば宿泊客が一気に増える」と自信を見せる。
ミチノテラス豊洲は総延床面積約12万㎡の開発街区。ホテルとオフィスの間に高速バスなどが発着する都市型の道の駅を作り、その上部に広場状のデッキを渡す。オフィス棟は昨年8月に先行して開業した。
ホテルは開発街区の西側にあり、新交通ゆりかもめ・市場前駅に直結する。スペイン語の「ラビスタ(眺望)」というブランド名の通り、最上階の大浴場や露天風呂、客室などから運河を見渡せる。コロナ禍以前の19年8月に清水建設が着工した。その時点では訪日客の需要を想定し、「ドーミーイン」の旗艦店にする計画だった。建設中に都市型リゾート施設へと方向転換した。客室数はラビスタ・ブランドで最大だった「函館」(335室)の規模を上回る。
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