(提供日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、5月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古戸建ての成約件数は1154件。前年同月比で18・2%の2ケタ減となったが、5月の過去最高を更新した21年に次ぐ高水準だった。中古マンションの成数件数は12・7%減の2877件となり、5カ月連続で前年を下回った。直近10年間でみると5月としては上から6番目の水準だった。
 中古戸建ての成約価格は前月比1・5%上昇の3718万円。前年同月比では14・7%の2ケタ上昇と、19カ月連続で前年を上回り、エリア別でもすべての地域で前年より上昇した。新規登録件数は3936件。在庫件数は前年同月比13・1%減の1万2731件で、2ケタ減が20カ月続いている。成約件数はすべての地域で減少。東京都区部が5・5%減の208件、多摩が18・2%減の162件、埼玉県が18・9%減の241件、千葉県が17・0%減の239件、横浜市・川崎市が15・2%減の168件、神奈川県他が34・9%減の136件だった。
 中古マンションの成約価格は前月比4・3%下落の4174万円。前年同月比では9・5%の上昇となり、24カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万3527件。在庫件数は前年同月比9・6%増の3万7039件と、4カ月連続で前年を上回った。成約件数はすべてのエリアで減少が続いた。都区部が7・3%減の1241件、多摩が16・4%減の281件、横浜市・川崎市が18・9%減の471件、神奈川県他が19・7%減の196件、埼玉県が17・2%減の347件、千葉県が9・8%減の341件だった。

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