マンション計画修繕施工協会(MKS、坂倉徹会長)が公表している会員企業の完成工事高などを調査したところ、マンション元請工事高が10億円を超える企業は43社となった。前年同月に調査(2021年6月号掲載)した際から3社減少した。元請工事高が100億円を超えた企業は3社、50億円以上の企業は5社で、50億円以上の企業は前回調査から1社減少した。
調査は5月半ばに実施し、MKSのホームページで開示している会員企業の完成工事高や資格者数などを抽出した。元請工事高100億円以上の企業は大京穴吹建設(MKSの集計上、前回調査と同額)、建装工業、カシワバラ・コーポレーションの3社。50億円以上は富士防、ヨコソー、ティーエスケー、ヤマギシリフォーム工業、大和だった。40億円台は2社(前回より2社減)、30億円台は6社(1社増)、20億円台が10社(3社増)、10億円台は17社(4社減)となっている。元請工事高が前期の実績を上回ったのが確認できた企業は23社だった。大幅増となった企業も目立ち、倍以上の増加が1社、7割増が1社、5割以上の増加が3社、4割以上が3社、3割以上が3社となっている。前回調査では3割以上の増加が1社、2割以上の増加が3社だった。
10億円以上の企業が抱えている有資格者の数を平均してみると、一級建築士は8・3人、一級建築施工技士は42・6人、監理技術者は59・8人となった。前回調査と比べると、それぞれ2・5%増、4・5%増、4・4%増となっている。MKSの認定資格であるマンション改修施工管理技術者は平均12・8人だった。
有資格者の多い企業は、一級建築士では大京穴吹建設の130人、建装工業が49人、カシワバラ・コーポレーションが21人、ティーエスケーとヤシマ工業がそれぞれ13人、富士防が10人などとなっている。一級建築施工管理技士は312人の大京穴吹建設、281人の建装工業、237人のカシワバラ・コーポレーション、シンヨーの84人、ヨコソーの67人、YKKAPラクシーの56人、ティーエスケーの55人と続く。
監理技術者は、100人以上抱える企業がカシワバラ・コーポレーション(360人)、建装工業(356人)、大京穴吹建設(324人)、太平エンジニアリング(268人)、川本工業(163人)で、その後はシンヨーが95人、ヨコソーが70人、ティーエスケーが62人、日塗が61人、YKKAPラクシーが56人、ヤマギシリフォーム工業が52人など。社員に占める監理技術者の比率(社員10人以上の企業)をみると、川本工業が56・8%、総和プラントが52・0%、建装工業が51・4%、テクシードが50・0%。40%以上50%未満は、▽日東(48・4%)、▽南海工業(48・1%)、▽キューボウ(46・6%)、▽飯味塗装工業所(46・2%)、▽大和(46・0%)、▽日本建材工事(45・5%)、▽極東塗装工業(45・5%)、▽大京穴吹建設(45・3%)、▽アイシン(45・0%)、三和建装(43・7%)、▽ジョスコム(43・2%)、▽明和美装(43・1%)、▽横浜塗装工業(42・4%)、▽アスト(42・1%)、▽呉光塗装(41・3%)、▽木村工業(40・9%)、▽愛知シンコー(40・0%)―の17社だった。
2022/6/5 月刊マンションタイムズ