ツクルバは、2月にローンチした売り出し前中古不動産のマッチングプラットフォーム「ウルカモ」でマッチングが成立し、優先内見の「内見ファストパス」を活用した初の中古マンション売買成約事例が3月末に発生したと発表した。
ウルカモは、一般販売に先駆けて事前にチケットを購入するような「プレリザーブ型」の住まい探しに加え、コメントや「買うかも」スタンプで購入の意思表示をすることで、より主体的・能動的に売却検討者に働きかけられる「ダイレクトオファー型」の不動産購入が可能なプラットフォーム。
具体的には、買主にとっては売り出し前の物件情報を知り売り出された場合に優先的に内見ができる「内見ファストパス」が得られ、売主にとってはウルカモを通じて買主候補と事前マッチングした上で実際の売却に移行できることがメリット。初成約事例は媒介契約から売買契約まで21日間だった。
成約までのフロー
2月上旬、買主となったSさんはウルカモに会員登録。今回購入した物件を見つけて「スキ」「買うかも」ボタンを押した。売主のKさんのもとにはスキが46件、買うかもは16件ついた。買うかもが多くついたことで、Kさんは売却に進むことを決意。売却相談に進むことでその後はオフラインのやり取りとなる。ウルカモの掲載は2月27日までに終了した。
27日、Kさんはツクルバ社と媒介契約を締結。28日、買うかもを押していた16名全員に内見パスを通知した。一方、Sさんは3月1日、内見予約。6日に優先内見枠の2番目に内見した。その後19日に売買契約が成立した。
「今後も売却検討者・購入検討者の間の活発なインタラクションを促す仕組みなどをスピーディに展開し、新しい中古不動産の流通の仕組み、顧客体験を実現させていく」(ツクルバ)としている。