(提供 日刊不動産経済通信)
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11日、3月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成数件数は前年同月比19・5%減の3405件となり、3カ月連続で前年を下回った。直近10年間でみると3月として最低値。中古戸建ての成約件数は21・1%減の1286件で、直近10年間で3月として上から5番目の水準だった。
中古マンションの成約価格は前月比3・4%上昇の4158万円。前年同月比では8・4%の上昇となり、22カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万3852件。在庫件数は前年同月比8・5%増の3万7660件。27カ月ぶりに前年を上回った2月に続いての前年超えとなった。前月比でも1・1%増となり9カ月連続で在庫が増えている。成約件数をエリア別にみると、すべての地域で前年を下回った。東京都区部が16・9%減の1477件、多摩が25・7%減の329件、横浜市・川崎市が19・9%減の574件、埼玉県が19・3%減の392件、千葉県が18・0%減の405件など。
中古戸建ての成約価格は前月比0・7%下落の3741万円。前年同月比では7・9%上昇し、17カ月連続で前年を上回った。新規登録件数は4035件。在庫件数は前年同月比14・4%減の1万3342件で、2ケタ減が18カ月続く。前月比では0・9%の減少。成約件数をエリア別にみると、すべての地域で前年を下回った。都区部が18・9%減の245件、多摩が24・0%減の165件、埼玉県が19・9%減の257件、千葉県が25・2%減の249件、横浜市・川崎市が17・3%減の215件など。