MKSのマンション改修元請工事高ランキング 10億円以上は46社

 マンション計画修繕施工協会(MKS、坂倉徹会長)が公表している会員企業の完成工事高などを調査したところ、マンション改修元請工事高で10億円を超える企業は46社となった。元請工事高が100億円を超えたのは大京穴吹建設と建装工業、カシワバラ・コーポレーションの3社、50億円以上の企業は、ティーエスケー、大和、ヨコソー、シンヨー、富士防、TOHOの6社だった。
 調査は5月半ばに実施し、MKSのホームページで開示している会員企業の完成工事高や資格者数などを抽出した。元請工事高による分布をみると、40億円台は4社、30億円台は5社、20億円台が7社、10億円台が21社だった。1年前に実施した調査(2020年6月号掲載)と比べると、50億円台は1社増、40億円台、30億円台は同数、20億円台が1社減、10億円台が8社増となった。改修元請工事高が前期の実績を上回ったのが確認できた企業は23社だった。
 10億円以上の企業が抱えている有資格者数をみると、平均で一級建築士は8・09人、一級建築施工管理技士は40・74人、監理技術者は57・28人。前回調査よりそれぞれ34・1%増、8・6%増、0・5%増となっている。MKSの認定資格であるマンション改修施工監理技術者は平均13・26人で、前回調査から14・2%減った。


有資格者の多い企業は、一級建築士では大京穴吹建設が130人、建装工業が53人、カシワバラ・コーポレーションが26人、ティーエスケーとヤシマ工業が各12人、富士防が11人など。一級建築施工管理技士は312人の大京穴吹建設、284人の建装工業、245人のカシワバラ・コーポレーションのほか、シンヨーの84人、TOHOの67人、ヨコソーの65人、YKKAPラクシーの59人、ティーエスケーの51人と続いている。
100人以上の監理技術者を抱える企業は建装工業(350人)、カシワバラ・コーポレーション(357人)、大京穴吹建設(324人)、太平エンジニアリング(268人)、川本工業(155人)と幅広い工種を手掛ける企業が上位を占め、その後はTOHO(97人)、シンヨー(97人)、ヨコソー(71人)、ティーエスケー(63人)、YKKAPラクシー(56人)となった。監理技術者が前期より10人近く増加したのが確認できたのは、ヤマギシリフォーム工業、YKKAPラクシー、京浜管鉄工業の3社だった。
 また、監理技術者の全社員に占める比率をみると、50%以上は建装工業と川本工業(55・4%)、総和プラント(52・0%)、大和(50・0%)の4社。40%以上は日東(48・4%)、TOHO(47・5%)、大京穴吹建設(45・3%)、テクノ建設サービス(44・1%)、伊勝(42・2%)、三和建装(43・2%)、京浜管鉄工業(40・2%)となった。

2021/ 6/5 月刊マンションタイムズ

マンションタイムズ ご購読はこちら
コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事