2022入社式・社長訓示 三井不動産 三菱地所 住友不動産 東京建物 野村不動産ホールディングス 森ビル 森トラスト 大京 長谷工コーポレーション
高層ビル群(六本木・赤坂)

新たな価値の創造へ果敢にチャレンジを 見えない未来を見据え創造する力必要

 不動産・住宅各社は1日、22年度の入社式を行った。長引く新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢で経済・社会環境が大きく変化する中、新たな仲間に加わった新入社員。各社のトップは従来のやり方に固執せず、新たな事柄に果敢にチャレンジし、一日も早い成長に期待するよう呼びかけた。 (提供 日刊不動産経済通信

 ◇菰田正信・三井不動産社長 三井不動産グループの歴史は、日本の経済・社会の発展とともに、その時代の「パラダイム転換」を捉えた、新たな「価値創造」の歴史だ。現在は、DX、GXを積極的に進めることにより、様々な社会課題を街づくりを通して解決するスマートシティの実現に取り組んでいる。新たな価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションすることが、当社グループのDNAである。

 ◇吉田淳一・三菱地所社長 新型コロナウイルス感染症の継続的な流行による環境の変化は激しく、これまでの成功体験が役に立たない時代になった。新入社員の皆さんにはこれから様々なことを学んでいただくが、基礎が分からないから意見を言っていけないということはない。チームの中で様々な視点を持って遠慮なく発言し、議論を深めて、より良い価値を世の中に提供していただきたい。

 ◇仁島浩順・住友不動産社長 4月より新しい中期経営計画がスタートする。前計画では、コロナ禍の影響を受けつつも、グループ職員の創意工夫と努力の結果、1年で経常最高益に復帰し、再び成長路線に向かう基盤ができた。コロナ禍がなかなか収束しない中、資源高や物価高騰の影響など、先行きは予断を許さない情勢が続いているが、当社は、全部門で高い目標を掲げ、グループの「総合力」でこの難局に立ち向かい、引き続き「持続的な成長」を目指す。

 ◇野村均・東京建物社長 今年は中期経営計画の3年目、折り返しの年。新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた事業もあったが、全体としては定性・定量目標ともに進捗は順調であり、将来の成長に向けた事業の「種まき」もできている。ESG経営の重要性を意識し、各事業で新しい取り組みも進められている。引き続き、長期ビジョンである「次世代デベロッパーへ」の実現に向けて挑戦をし続けていく。

 ◇沓掛英二・野村不動産ホールディングス社長・グループCEO 今まさに世界経済や日本経済、ひいては我々の不動産を取り巻くビジネス環境が激変しようとしている。そして不動産やそれらを取り巻くサービスが、DXのめざましい変化とともに我々の想像を超えて、様々なものが大きく変わろうとしている。この激動の変化の時こそ、今日から社会人としての一歩を踏み出す皆さん一人一人の「学び」と「成長」の絶好の機会と捉えていただきたい。

 ◇辻慎吾・森ビル社長 来年、我々は「虎ノ門ヒルズエリアプロジェクト」と「虎ノ門・麻布台プロジェクト」を現実の街として世に出す。この2つのプロジェクトを含め、我々の戦略エリアにあるヒルズを連携させることで、新たな文化・経済圏「ヒルズエリア」を創り出し、東京の磁力となるような国際新都心へと育て上げていく。これは森稔会長が思い描いていたグランドデザインであり、東京が国際都市間競争を勝ち抜くための都市戦略でもある。

 ◇伊達美和子・森トラスト社長 価値や目的を見いだせる場所を創造し、新しい視点を持って挑戦することこそが私たちデベロッパーの役割であり、今日入社される皆さんに託される使命。そこで、皆さんに養ってもらいたい力は、①短期・中期・長期の視点で物事を考える力②多様性を受け入れ物事を多角的に捉える力、そして最も重要なのは、③見えない未来を見据え、未来を創造する力だ。

 ◇宮島正治・三菱地所レジデンス社長 お客様に選ばれ続けるには、従来のやり方に固執せず、視野を広く持つことが必要になる。自分で考え判断し行動・実践できる力を養い、生活目線を取り入れたユーザーインの発想のもと、お客様にとって何が良いことなのか考えて、誇れる仕事をしていこう。そしてこれから成長する上では、自分の感性や工夫を作り出して、自分なりの味付けをして仕事を仕上げていくことを大切にしてほしい。皆さんの活躍を期待している。

 ◇深谷敏成・大京社長 我々を取り巻く環境は大きく変化しており、「サステナビリティ」を意識した事業の推進が重要と考えている。不動産事業でも発想を転換して省エネと創エネに配慮した商品・サービスの展開と、事業・営業活動のあらゆる点でデジタル化の変革が必要だ。安全安心を第一に、環境への配慮、脱炭素化の実現、地域社会と共生して不動産事業に新たな価値を想像していくことが使命となる。事業を通じて社会に貢献し、持続的な成長を目指していこう。

 ◇池上一夫・長谷工コーポレーション社長 事業を取り巻く環境は変わり、新しい価値観で住まいや働き方などに変化が今まさに起きている。仕事ではルールやマニュアルの「本質」を常に理解して欲しい。理由や背景を理解することで、予想できない事象へも臨機応変に対応が可能になる。何事にも好奇心を持ち一生懸命取り組んで経験を積み重ねることで、いろいろな発想が生まれてくる。一日も早く成長し、グループの一翼を担う人材として活躍を期待する。

コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事