城南信用金庫(東京・品川、川本恭治 理事長)は、川崎市宮前平の「宮前平支店」上の社員寮を賃貸住宅およびコワーキングスペースにリノベーションし、賃貸の入居者募集を3月下旬から開始した。同プロジェクトは小田急グループのUDSと小田急不動産およびグッドルームが企画や改装、入居者募集などで協力。グッドルームが運営する賃貸情報サイトで入居者募集を開始した。

物件名称は「TOMOS宮前平」。東急電鉄・宮前平駅徒歩3分に立地する92年築の9階建社員寮(3階〜9階)を改装した。建物3階に共用部としてのコワーキングスペースとキッチンおよび水回り(グッドオフィス宮前平)、4〜5階に家具家電付きのマンスリー賃貸、6〜9階は一般の賃貸住宅とする。一般賃貸のうち8〜9階はフルリノベーションを施した。3階〜5階まではグッドルームが、6階〜9階までを小田急不動産がそれぞれサブリースする。

TOMOS宮前平

広々としたシェアリビング(TOMOS宮前平3階のグッドオフィス宮前平)

城南信金・宮前平支店(1階)の機能はそのままに、3階は居住者と近隣住民も使用できるワークスペース兼キッチンスタジオを完備したシェアリビングとした。4階から5階はグッドルームが運営するホテル長期宿泊提供サービス「hotelpass」と連携した家具付きマンスリー賃貸。6階から9階は費用を抑え既存設備を残した部分リノベーションとバリューアップを狙ったフルリノベーションの一般賃貸住宅とし、賃貸住宅サイト「グッドルーム」で募集を始めた。

マンスリー賃貸の賃料は月額9万7700円。8階から9階までのフルリノベーション住戸の賃料は月額7万8000円。6〜7階の部分リノベ 住戸は月額6万8000円。3階のシェアリビングは入居者以外の利用で月額2万5000円で利用が可能。

第二弾は碑文谷社員寮のリノベ、リノベ後はサウナを附設したトレンディな施設に

左から川本恭治・城南信用金庫理事長、三浦宗晃・UDS事業企画部ゼネラルマネージャー、佐藤陽亮・グッドルーム新規リノベビジネスマネージャー(TOMOS宮前平)

城南信金の川本理事長は「普通銀行は店舗数を集約しておりお客様との接点を減らしている。それで果たしてお客様のためになるだろうか。当金庫は世の中の流れとは逆に現状の店舗ネットワークを維持する。社員寮については順次リノベーションを進めていきたい。UDS・グッドルームとは、目黒区碑文谷に所在する社員寮を第二弾としてお任せしたい」と述べた。目黒区碑文谷の寮はドミトリータイプの建物で、人の密を避ける観点からそのまま使用することが難しかったため、宮前平と同様にリノベーションして賃貸住宅として活用することにした。UDSとグッドルームは共用部にワーキングルームを備えた1部屋あたり10〜15㎡の30部屋の賃貸住宅に改修し、共用部の水回りにサウナと冷水風呂を併設するなど最先端の流行を取り入れた施設とする。

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