(提供日刊不動産経済通信)積水ハウスは、21年度(22年1月期)の業績が20年3月に発表した現行の第5次中期経営計画(20~22年度)の進捗計画に対して売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてで上回った。22年度の収益計画も当初予定を超える見込みだ。コロナ禍の打撃が大きく実績が計画を下回った第5次中計初年度(20年度)を補い、3カ年合計では営業利益が当初予定比で増加する見通しだ。
21年度の売上高は2兆5895億円(当初計画比0・4%増)、営業利益2301億円(9・6%増)、経常利益2300億円(10・6%増)、当期純利益1539億円(11・5%増)。事業分野別では、戸建て住宅事業で高付加価値化が進み平均1棟単価は4265万円(20年度比3・1%増)に達し、20年度に続き棟単価が4000万円を超えた。賃貸住宅もZEHマンションの受注が増えるなどで、平均棟単価は1億2656万円(7・3%増)に伸びた。不動産フィーは、管理戸数が伸び続け21年度は67万4125戸(2・6%増)となった。
22年度計画は売上高が2兆7870億円(当初計画比3・2%増)、営業利益2360億円(7・3%増)、経常利益2340億円(6・8%増)、当期純利益1580億円(7・5%増)。3カ年合計では、売上高7兆8234億円(0・5%減)、営業利益6526億円(2・6%増)、経常利益6486億円(2・6%増)、当期純利益4354億円(3・2%増)を見込む。
同社の第5次中計の基本方針はコアビジネスのさらなる深化と新規事業への挑戦で、21年度は工場併設展示場の改修や間取り連動スマートホームサービスの実装などを進めた。