東急不ら、米マンハッタンに47階建ビル―事業費2500億円、シタデル社ら入居

(提供:日刊不動産経済通信)東急不動産は現地子会社を通じて参画していた米ニューヨーク・マンハッタンのオフィス・商業複合開発「425パーク・アベニュー」を26日に開業した。L&Lホールディングス、グリーンオークリアルエステートと共同で地上47階地下2建て、高さ248mの高層ビルを建てた。賃貸面積は6万4213㎡で、全体の約6割を占める20フロア分を米投資大手のシタデル社が使う。総事業費は約2500億円。
 15年に建設工事に着手し、昨年1月に竣工した。開発地はセントラルパーク南東側の都心オフィス街であるプラザ地区。グランドセントラル駅の北側、パークアベニュー沿いに位置する。敷地面積は約2595㎡。築50年以上が経過した旧オフィスビルを建て替えた。都市規制の関係上、パークアベニューで一区画全体を使った再開発が行われるのは珍しいという。
 ビルはオフィスと店舗で構成。シタデル社のほか、別の資産運用会社やプライベートエクイティファンドらが入居する。建築家のノーマン・フォスターが設計を手掛けた。外壁は総ガラス張りで、ビルの低層と中層、高層の節目にアメニティフロアを配置した。26階には建物外に出られるテラスを付け、草間彌生氏のアート作品を展示した。環境対応では「LEED」認証のGOLDを取る予定だ。
 東急不動産は12年に米国子会社を立ち上げ、賃貸住宅のリノベーション販売や不動産の開発などを軸に展開してきた。28日時点で米国全土で20件、合計4543戸の賃貸住宅や2件のオフィス賃貸事業などを手掛けている。425パーク・アベニューを開発した実績を生かし、米国を中心とする海外事業を拡大する。

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