(提供日刊不動産経済通信

 積水ハウスとマリオット・インターナショナル、読売新聞東京本社の3社は1日、名古屋市で客室数360室のマリオットのホテル「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」を開業した。初日の稼働率は5割を超え、スイートルーム全10室がすべて埋まるなど堅調な滑り出しとなった。
 所在地は名古屋市中区栄1-17-6。地下鉄東山線・伏見駅から徒歩8分。地上12階建て、延床面積2万2126・42㎡。読売新聞支社の跡地開発プロジェクトとして始まり、オフィス開発など計15件の企画の応募があった中から、積水ハのマリオット誘致計画が採択された。土地と建物の所有者は読売新聞で、積水ハが竣工後を含めたプロジェクトマネジメントと設計施工を担当して一棟借りし、マリオットが運営する。
 コートヤードは、ビジネス・レジャー向けのアッパーミドル路線のブランドで国内では6軒目。「名古屋」はスイートルーム「コートヤードスイート」(56㎡)の参考宿泊料金が1泊1室5万~6万円(土日は1万~2万円増)、170室あるデラックスキング(25~27㎡)が2万円以下。初日の宿泊客は、ビジネスユースの国内客が大半でレジャー客も一部加わる。稼働率に関しては、「コロナの影響が続き近隣に競合も多い中で、予想より良い状況だ」(マリオット)と手応えをつかんでいる。
 会議などに使用するMICE施設も充実。定員500人、延床面積440㎡のセントラルボールルームなど大中小の5室を用意した。高い汎用性を生かして、コロナ禍でも一定の稼働率を保つ方針だ。ロビーラウンジ、ダイニング、24時間稼働のフィットネスジムも備える。

コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事