東急不、渋谷桜丘の開発予定地にサウナ~種地を活用、ベンチャーら誘致で活性化

(提供:日刊不動産経済通信)東急不動産は東京・渋谷区の桜丘町に「裸の交流」を通じた事業創造などを狙いとするサウナ施設を23日にオープンする。来年度に開業する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発事業」の近接地で次の再開発が動き出すまでの間、サウナを暫定的に営業する。開発の種地に多様な個人や企業を呼び集め、計画する再開発ビルの運営などに生かす。サウナビルの周りには同じ目的で4月に作ったコワーキングや娯楽・イベント施設などもあり、それらを連動させ桜丘一体を盛り上げる。                           

 東急不動産が昨春に立ち上げた9者構成のコンソーシアム「ニュートラル・イノベーション・ベース(NIB)」が主体となり、再開発工事が進む渋谷駅桜丘口地区の南側に広がる別の開発候補地に温浴施設「渋谷SAUNAS(サウナス)」を作った。サウナのほか仕事や会議に使える部屋もあり、所属企業などの枠を超えた交流を促す場にする。市街地再開発事業は事業化や着工までのタイムスパンが長いため、計画地を有効に使う取り組みとして注目されそうだ。

東急不動産が再開発計画地に、複合温浴施設「渋谷サウナス」をオープン

 サウナスはS造3階建てで9種類のサウナがあり、合計80人弱が入れる。所在地は渋谷区桜丘町18-9。もとは駐車場だった。再開発の工事期間などは現段階で未定だが、着工前までサウナを営業し、1日当たり300人、累計10万人以上の来場を見込む。予約制で入場料は平日だと3080円(税込)から。運営をスパ施設企画のTOYOKE、総合プロデュースを漫画家のタナカカツキ氏が手掛ける。東急不動産のビル運営事業部は「再開発の予定地に多様な企業や個人を集めて交流を促す。需要を吸い上げて開発するビルの設計やリーシングなどに生かしたい」と話している。

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