東京・目黒区 新築マンション供給半減 坪単価4期連続450万円超【AREA MARKET】
プラウド中目黒モデルルーム(プラウドHPより)

 目黒区では、この1年(2020年12月~2021年11月)に239戸(前年同期46%)が発売された。沿線別の供給は、東急東横線エリア133戸(同36%)、東急目黒線・大井町線エリア41戸(同171%)、東急田園都市線・京王井の頭線エリア27戸(同64%)、JR山手線エリア38戸(同21%)。東横線では、野村不動産「プラウド中目黒」(前期198戸、今期7戸)の販売が前期に集中したため大幅減。東急目黒線・大井町線では、野村不動産「プラウド目黒洗足ガーデンコート」(全41戸)の発売により増加。東急田園都市線・京王井の頭線での減少は、オープンハウス・ディベロップメント「オープンレジデンシア中目黒」(全23戸)の販売が終了した影響。山手線では、住友不動産「シティハウス下目黒」(前期157戸、今期38戸)の販売が前期に集中したため約8割減。

 目黒区全体の平均坪単価は475.4万円(前年同期比15.1万円上昇)、平均専有面積は70.68㎡(同8.91㎡増)、総額は1億669万円(前年同期122%)。地区別のデータは右下図参照。東横線での面積の増加は、モリモト「ディアナガーデン鷹番」(全14戸、面積131.16㎡)および三菱地所レジデンス、他1社「ザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデン」(全32戸、面積101.40㎡)が面積100㎡を上回る物件であったため。東急目黒線・大井町線での面積の増加と総額の上昇は、今期唯一の供給物件である、前述の、野村不動産「目黒洗足」(面積68.96㎡、総額8578万円)の影響。東急田園都市線・京王井の頭線エリアでの面積増加は、三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス目黒青葉台」(全9戸、面積100.23㎡)が100㎡を上回る物件であったことによる。

 住戸タイプ別の比率は、1R~1LDK(シェア19→22%)、3LDK(同37→55%)、4LDK(同0→2%)はアップ、2LDK(同44→21%)はダウン。価格帯別では、3000万円(同1→7%)、4000万円台(同5→7%)、7000万円超(同74→75%)はアップ、5000・6000万円台(同20→10%)はダウン、3000万円未満(同1→1%)は変わらず。

今後の計画

 計1130戸の計画が予定されており、今期半減した供給は、来期も今期並みの水準にとどまる可能性が高い。今期上昇し4期連続で450万円を上回っている坪単価も注目。

今後の計画物件(一部) [マンション](表全体は不動産経済Focus&Research22年1月26日号に掲載)

物件名(仮称)売 主所在地価格(万円)戸数*販売時期
〈目黒区〉     
江中建設ビル江中建設八雲1-245-1 ―15
青葉台プロジェクト三菱商事都市開発青葉台1-88-1 ―19
青葉台4丁目計画サンケイビル青葉台4-4-12154
上目黒二丁目計画大林新星和不動産上目黒2-1945-8 ―125
上目黒三丁目計画東急不動産上目黒3-1871-119
PREMIUM CUBE目黒本町ヴェリタス・インベストメント目黒本町6-198-236
中央町一丁目計画長谷コーポレーション中央町1-591-14114
エルシード西小山グローバル・エルシード原町1-1259-3 ―33
原町一丁目7番・8番地区防災 街区整備事業防災施設建築物原町一丁目7番・8番地区 防災街区整備事業組合原町1-1260-1 ―110
西小山プロジェクトシーラ原町2-1405-1 ―35
洗足プロジェクト相互住宅洗足2-1472-2 ―31

2022/1/26 不動産経済Focus&Research

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