(提供 日刊不動産経済通信)マリモと小田急不動産が昨年12月に発売した神奈川県海老名市の新築分譲マンション「ファーストリンクレジデンス」(販売193戸)が順調な滑り出しだ。発売に先駆け10月にモデルルームを開設。今月14日までに来場予約は月平均50組、資料請求は1000件を超え、80戸以上に購入の申し込みが入った。物件は厚木駅南地区第一種市街地再開発事業の区域内に商住一体施設として建てられる。同駅徒歩1分で本厚木と海老名の両駅にも近い上、平均坪単価190万円と値頃感がある点も支持を得る要因になっている模様だ。
小田急不動産が市街地再開発事業に参画するのは今回が初めて。再開発の実績が豊富なマリモと初めて手を組みマンション事業の裾野を広げる。建物は2つの住宅棟(RC一部S造、14階と11階建て)と4つの店舗が入る商業棟、自走式駐車場などで構成。住宅の間取りは2、3、4LDKで平均面積は74㎡と広い。販売価格(1期1次、16戸)は3320万~5370万円で平均坪単価は200万円を切る。海老名駅周辺の平均220万円に比べ割安感がある。
マリモの営業担当者によると、モデルルームの来場や資料請求などの属性の半数は地元在住者で、もう半数は横浜や東京、千葉など。厚木駅周辺で15年ぶりの新築マンションという希少性も消費者心理に影響しているのか「予想以上に売れ行きが早い」という。同駅は本厚木と海老名という2つの繁華街に挟まれ、開発が遅れていた分、市街地再開発で発展の機運が高まりつつある。物件の地番は神奈川県海老名市河原口1-5000。事業の幹事社はマリモで事業比率は非公表。施工者は長谷工コーポレーション・馬淵建設JV。