(提供 日刊不動産経済通信)東急が東京・目黒区で開発した複合ビル「アーブル自由が丘」に、㈱CEspace(東京・港区、若泉大輔社長)のコミュニティ型賃貸住宅の第6弾「テックレジデンス自由が丘」が開業した。土地オーナーが材木商だった来歴を生かした木造の賃貸住宅。入居者間の交流に加えて、行政と連携した企業や案件の紹介などキャリアを通じたコミュニティづくりを行い、テック人材に向けた住宅とする。東急は今後、沿線重点エリアの自由が丘で、再開発の参画や資産利活用コンサルティングで、まちの発展を進める。
同ビルは、東急東横線・自由が丘駅から徒歩5分の立地。木造一部S造3階建て、延床面積1217・61㎡。2~3階の賃貸住宅は、外装の全面に木材を使用した。居室は、水回りが共用のシェアハウス型個室17室と独立型のワンルーム型5室の計22室を備えて、賃料は9万4000~12万6000円。14日時点で7件が契約済み。1階の軒の天井も木材を利用するなど建物全体で環境配慮に取り組み、オーガニックワインやコーヒーを通じてサステナブルな価値観を伝える飲食店3店舗が、5月末までにオープンする。
「テックレジデンス」は、恵比寿や目黒など5カ所でCEspaceが展開し、テック人材のQOL向上に取り組むコミュニティ型賃貸住宅。入居者向けのイベントやセミナーに加え、北九州市と連携して、入居者へ「北九州市 TECHアドバイザー」の名刺を発行し、DX推進に向けた企業や案件の紹介、キャリア支援を行う。また、入居者は全国30カ所を超えるワーケーション施設も無料で利用可能など豊富なサービスを備える。今後は、三菱地所を始め大手デベロッパーとも連携を進めていく方針。