(提供=日刊不動産経済通信)東京建物は中規模オフィスビルの開発事業に参入する。「T-PLUS(ティープラス)」のネーミングでシリーズ展開していく。第1弾として東京・中央区日本橋で「T-PLUS日本橋小伝馬町」を4月末に竣工させる。今後の開発計画では、仙台市で2物件、東京・芝浦で1物件を予定している。

 事業のコンセプトは、①豊かな緑化によるリフレッシュ空間の設置や徹底した感染・衛生対策②オフィス内外のカスタマイズにいつでも応えられる柔軟性を最先端技術の投入で実現─など。

 第1弾の「日本橋小伝馬町」(中央区日本橋小伝馬町205-9)は、JR総武線快速・馬喰町駅から徒歩2分のほか、東京メトロ日比谷線・小伝馬町駅徒歩3分など、4駅4路線が利用可能。敷地面積は約420㎡で、建物はS造9階建て、延床面積約2780㎡。1階が店舗と駐車場で、2~9階が事務所。室内は内装やレイアウトの柔軟性に配慮した。ゆとりある天井高に加え、自然換気もできる開閉可能なガラス窓、外気に触れられるインナーテラスや屋上テラスを設置。CASBEEウェルネスオフィス評価認証のAクラス相当を取得する予定。

 オフィス内の空気の流れや感染リスクを可視化する取り組みも実施している。エントランスのセキュリティはICカードだけではなく、顔認証にも対応。エレベーターは非接触ボタン式を採用。災害時には非常用発電機によりオフィス内に非常電源を供給できる。

今後は、仙台市青葉区で23年4月と24年1月にそれぞれ竣工させるほか、東京・芝浦のJR田町駅徒歩7分の立地で24年1月の竣工を予定している。

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