長谷工グループは1日、完全子会社の長谷工不動産投資顧問(東京・港区、野元博司社長)を通じて、住宅系施設を主な投資対象とする私募リート「長谷工レジデンシャルプライベート投資法人」の運用を開始した。運用開始時の資産規模は約200億円で、国内で最大のマンション施工実績や豊富な管理実績などを持つ長谷工グループが一体となって運用をサポートし、安定的な成長を目指す。
「長谷工レジデンシャルプライベート投資法人」の所在地は、港区芝4―2―3で、執行役員は野元博司氏。設立日は21年11月24日。資産運用会社は、長谷工不動産投資顧問が担う。投資対象用途は、賃貸住宅に加えて学生寮、社員寮、シニア施設などの運営型住宅と、生活関連商業施設やその底地としている。不動産関連事業の投資拡大として、ストックビジネス強化の一環に取り組む。運用開始時は、大規模複合住宅「ブランシエラコート王子」など8物件、資産規模は約200億円。今後は、安定的な人口流入が見込める首都圏で7割、その他は政令指定都市など地方主要都市で3割を上限に、資産を取得する。長谷工コーポレーションからの物件譲渡やグループ一体となったスポンサーサポートで、3年で資産規模500億円への成長を目指していく。
資産運用会社の長谷工不動産投資顧問は、長谷工コーポレーションの完全子会社で、15年から長谷工グループでアセットマネジメントを行い、投資家向けビジネスを拡充している。受託実績は4511億円。首都圏の居住施設140物件を中心に、保有資産は226物件。47ファンドを運用している。(日刊不動産経済通信)