総合地所らが共同で開発する奈良市の分譲マンション「ルネ富雄」(総戸数244戸)の第1期販売が好調だ。昨年12月に販売を開始し、供給70戸のうち約9割が契約済みとなった。第1期の販売価格は3300万円台~5500万円台(専有面積60・30~88・17㎡)。駅近の新築物件では県内最大級で、大阪都心部までアクセスしやすい交通利便性とスーパーに隣接する生活利便性を備えている。売主は総合地所のほか、近鉄不動産と大栄不動産。
同物件(奈良市富雄元町2―280―1ほか)は、近鉄奈良線・富雄駅から徒歩4分の立地。敷地面積9665・62㎡、RC造8階建て、延床面積2万294・51㎡。専有面積は60・32~88・17㎡、間取りは2LDK~4LDK。竣工は12月中旬、引き渡しは23年2月下旬を予定。施工は長谷工コーポレーション。大型商業施設「イオン富雄店」の跡地に開発する。共用施設には、イトーキが監修して暮らし方・働き方に合わせて個室や電話会議用のブース、オープンスペースなどを使い分けられるコワーキングラウンジ「モアル」を設置する。カメラ付きインターホンと連動して、不在時に荷物の受け取りができる戸別宅配ボックス「デリボックス」を全戸で備える。専有部は、全戸南東・南西向きで70㎡台の3LDKが中心で、可動式収納「ウゴクロ」や「アトリエキッチン」を導入して利便性の高い暮らしを提案する。周辺の植生に配慮し、敷地内に鳥類の好む植物や巣箱などを設けてABINC認証を奈良県で初めて取得した。
第2期の販売は2月下旬を予定している。専有面積61・46~88・17㎡の9戸を供給し、販売価格は3338万~4998万円を予定。(日刊不動産経済通信)