(提供:日刊不動産経済通信)三井物産グループの三井物産デジタル・アセットマネジメント(MDM)は、組成した不動産ファンドで東京・渋谷区のオフィスビル「恵比寿ファーストスクエア」を取得した。将来的には不動産を裏付けとしたデジタル証券としての商品化を目指す。
 「恵比寿ファーストスクエア」(渋谷区恵比寿1-18-14)は14年9月の竣工。敷地面積は2616・83㎡で、地上12階地下1階建て、延床面積1万5438・15㎡。東西アセット・マネジメントとの共同運用となる。デジタル証券は証券会社を通じての販売のほか、同社が準備を進めている個人への直接販売サービス「ALTERNA(オルタナ)」での販売も視野に入れる。オルタナは不動産を裏付けとしたデジタル証券を個人に向けて直接販売するサービスで、対象物件は都心部の賃貸レジデンスを中心に、物流施設やホテル・旅館、オフィスビルなどを想定。金融庁の承認を受け次第、サービスを開始する。なお、同物件の取得でMDMの運用資産総額は2100億円を超えた。25年3月末で運用資産規模5000億円以上を目標に掲げている。

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