2022年3月期第1四半期の経常利益を開示した機関のデータによると、経常損益の総額は、前年同期実績1兆7006.76億円から52.82%増(8982.42億円増)となる2兆5989.18億円だった。上位10機関のうち減益は1機関に止まり、その他9機関はすべて2ケタ増以上だった。
経常益計上額のトップは、日本生命の1863.37億円(71.70%増)、2位は三菱UFJ銀の1848.55億円(10.43%増)、3位は東京海上日動火災の1785.38億円(22.49%増)、4位は三井住友銀の1741.95億円(134.5%増)、5位はゆうちょ銀の1625.34億円(287.67%増)。
6位以下は第一生命の1461.20億円(199.81%増)、みずほ銀の1406億円(137.1%増)、 かんぽ生命の916.67億円(31.72%増)、アメリカンファミリー生命の915.93億円(19.72%増)、三井住友海上火災の831.49億円(0.40%減)だった。第一生命は、経常収益が59.43億円(0.6%)増やした一方、責任準備金等繰入額や資産運用費用のうち金融派生商品費用を大きく減らした結果、経常費用を914.39億円(10.20%)減らしたことが寄与した。なお、前年同期は487.37億円で572.56億円減らしていた。
トップ10以外で増益が目立ったのは、11位の三菱UFJ信託銀(748.54億円、452.25億円増)、13位の農林中央金庫(599.42億円、190.46億円増)、14位の三井住友信託銀(582.35億円、300.82億円増)、15位のジブラルタ生命(530.60億円、175.73億円増)、19位の大同生命(274.43億円、123.25億円増)、22位の富国生命(232.70億円、150.36億円増)、27位のSMBC日興証券(189.93億円、133.19億円増)などだった。三菱UFJ信託銀は、業務純益を338.21億円増やしたほか、株式等関係損益を中心を臨時損益が改善し、経常益は2.52倍になった。
一方、減益が目立ったのは、18位のあいおいニッセイ同和損保(398.24億円、43.16億円減)、31位の住友生命(174.35億円、76.46億円減)、33位のニッセイ・ウェルネス生命(155.56億円、180.53億円減)などだった。なお経常損失を計上したのは、前年同期の6機関から、長崎銀、オリックス生命の2機関に減少した。
2021/11/15 不動産経済ファンドレビュー