(提供:日刊不動産経済通信)住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営するMFSは、スタートアップ企業の役員や従業員に向けた住宅ローン商品の案内を始めた。高い返済能力を持ちながら、設立後まもないスタートアップ企業の役員・従業員であるために審査承認を得られない場合があるなどの課題から、きらぼし銀行と連携してモゲチェック専用の住宅ローンを開発した。
同ローンは、5月31日から案内を開始。対象は、(一社)日本ベンチャーキャピタル協会に加盟するベンチャーキャピタルか、コーポレートベンチャーキャピタルなどから出資を受けている企業で働く役員・従業員。資金使途は自己居住用物件の購入。金利条件は変動金利で0・45%。「モゲチェック」のサイト内にある住宅ローン診断サービス「モゲレコ」を通じて申し込むことができる。SNSなどでも注目が集まり、ローン審査の申し込みは案内開始の初日から入ってきている。
MFSの連携先の1つであるきらぼし銀行と課題意識を共有して意見交換を重ねながら、住宅ローン商品を共同で開発した。これまで、金融機関のローン審査は、長期かつ安定した収入が見込めるかどうかを、上場企業や公務員など勤務先の安定を重視しながら審査する傾向があった。一方で、設立から業歴が浅く赤字を計上する場合もあるスタートアップ企業の中でも、上場企業の平均を上回る年収の場合もあり、実態に即した返済能力を評価する審査を行う。MFSでは、これからも、起業やスタートアップへの転職なども含めて、幅広い住宅購入を希望する人々へ、機会を提供していく方針。
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