GMOが世田谷ビジネススクエアの持分55%取得、副名称を「GMO TOWER(タワー)」に 東急・用賀駅、副名称「GMO TOWER前」へ 

 GMOインターネットは12月1日付で、東京・世田谷の高層複合ビル「世田谷ビジネススクエア」の信託受益権の55%を234億円で取得する。取得先は東急リアル・エステート投資法人。 これに伴い、同ビルの副名称を「GMO TOWER(タワー)」とすることを決めた。加えて、ビルの最寄駅となる東急線・用賀駅の名称についても、副名称として「GMO TOWER前」に変更することを予定している。

 GMOが取得した信託受益権部分については当面賃貸を継続するが、ビル最上階の26・27階フロア(1419㎡)については新拠点としてグループで活用し、主に映像や移動関連の開発拠点とする。3DCGやセンシング技術等を取り入れた最先端の映像制作・配信スタジオを備え、 「空の移動革命」に関する先端技術の研究拠点とする意向。

動画の時代」に対応、 3DCGやセンシング技術を取り入れたスタジオ

 SNSや5Gなどの高速通信の普及により、 オンラインでのコミュニケーションが若い世代を中心に動画へシフトしている。GMOではこうした新たな時代に対応するため、 TikTokの撮影からメタバース、 全世界に向けたライブ配信に対応した最先端スタジオを開設、3DCGやセンシング技術などの最先端技術に対応した最新設備を揃える。

 GMOはグループに映像クリエイターを多数抱えており、「GMO TOWER」新拠点からグループ内外に向けた技術イベントや決算説明会、 採用説明会、 ビジネスセミナー、 YouTube配信等を活用した映像配信・イベント開催を実施するとともに、 クリエイター志望の学生の方や地域の方など、 あらゆる人が創作できる場の提供を行っていく。26・27階フロアの内装デザインは、GLAMOROUS co.,ltd.代表の森田 恭通氏が担当する。

 また、「GMO TOWER」の施設外壁にグループロゴの看板を設置するとともに、 最寄り駅である東急田園都市線・用賀駅の副名称を「GMO TOWER前」に変更することを予定しており、 地域に根差したブランド価値向上を図っていく。

 GMOではこれまでどおりオフィス機能は第1本社(セルリアンタワー)・第2本社(渋谷フクラス)に集約しており、事務所の移転は行わない。これまでGMOの事務所は、本社を置くセルリアンタワーをはじめ、渋谷フクラスも賃貸ビルにテナント入居しており、不動産を自ら取得することはほぼなかった。GMOが自ら不動産を取得・活用する意義については「歴史を振り返ると、 お城や塔などの拠点となる建築物は、 地域や集団のシンボルとなるとともに、 最先端の文化や技術、 優秀な人財の集まる場となり、 その時代を勝ち抜く武将の”武器”として活用されてきた。 GMOインターネットグループは、 100年続く企業グループとなるべく、 コロナ禍という混乱した時代やインターネット業界を戦い抜くグループの”武器”として、 不動産を活用してまいりたい」とコメントしている。

 なおグループ第1本社を置くセルリアンタワーの信託受益権の5%を併せて取得することも決めている。取得価額は49億円。取得先は東急リアル・エステート投資法人及び東急のグループ会社であるCTリアルティ有限会社。

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