三井不動産リアルティは、土地所有者と事業用の土地を探す事業者をつなぐ土地活用の新しい賃貸仲介サービスを開始した。コンビニやコインランドリーなどさまざまな分野の提携事業者に専用ウェブサイトで土地情報を発信することで、土地所有者に幅広い活用方法の提案と安心安全な取引を提供する。サービス名は「ALZO(アルゾ)」で、専用のウェブサイト(https://tochi-alzo.jp)を立ち上げた。
運営する駐車場事業「三井のリパーク」で、土地オーナーからの相談に対して土地の立地や面積などから駐車場としての活用が難しい場合に、これまでは営業担当者が個々に駐車場以外の土地活用を提案していたが、同サービスにより幅広い提案ができるようにする。土地オーナーに面積などの基本情報や建築希望の有無、既存施設の利用状況、希望する契約年数などをヒアリングして登録。事業用の土地を探す事業者は、登録情報を検索し土地オーナーへ事業提案を行うための「提案オファー」ができる。三井不リアルが提案オファーを取りまとめて土地オーナーへ報告し、その後の面談や交渉、契約までを総合的にサポートする。成約に至った際は事業者から仲介手数料を、土地オーナーから管理委託登録料と毎月の管理手数料を受け取る。
同サービスは首都圏で開始し、全国の主要都市にも順次展開していく。提携事業者は、小売店や飲食店、シェア農園、シェアサイクル、中古車ディーラー、ガソリンスタンド、コインランドリー、コンテナ・ストレージ、スポーツジムなどさまざまな分野の約70社。今年度中に150社への拡大を目指す。年間の成約数は100件程度を目標に掲げる。(日刊不動産経済通信)