―新ブランド像立ち上げ、3県で用地開発
アールシーコアは、事業を強化している戸建て分譲住宅事業を新たにブランド化し、「FuMoTo事業」としてこのほど立ち上げた。福岡県、長野県、千葉県の3カ所から、まちづくりを行う。
事業モデルは、山林や耕作放棄地などの「梺(ふ もと)」を主な開発用地とし、暮らし方などへの価値観を共有する住人によるコミュニティづくりや、組合発足、地域住民との関係づくりまでを網羅する。各地で地元事業者とも連携し、建築条件付きで販売する土地への建物建設の一部は、地域の工務店が担う。購入検討者、連携事業社との間で、「明るい挨拶、明るい梺」「独り占めより、共存の誇り」など6項目からなるブランド理念「梺六範」を共有する。
年内に販売を開始し、来年にコミュニティを稼働させる開発予定地は、福岡県那珂川市の「(仮称)那珂川 十入道 FuMoTo」(開発面積9200㎡、25区画予定)、長野県小諸市の「(仮称)小諸 坂の上 FuMoTo」(7463㎡)、千葉県一宮町の開発面積1918㎡の敷地(名称検討中)の3カ所。戸建て分譲地開発の中期目標は、開発中を含め全国で13プロジェクト・130区画の規模。住人の新規流入や地域との交流、地元工務店の新規受注確保などで、地方の活性化にも資する。
創業時からのブランド理念を改めて深掘りして市場における独自の立ち位置を強化するとともに、以前から一定の要望があった同じ価値観を共有する居住者が集まる、まちとコミュニティでこそ実現できる生活様式を提案することで、事業としても成功に導く方針。(日刊不動産経済通信)