コスモスイニシアは川崎市で、賃貸住宅の新シリーズとなるシェアレジデンス第1弾「ニアーズ川崎」を21日に開業する。住宅内で緩やかな隣人とのつながりを生むコミュニティを醸成しながら、在宅ワークに適した空間を専有部や共用フロアに備え、快適で利便性ある生活を提供する。入居申し込みは既に10件以上を獲得している。将来的には、投資用不動産として売却を予定。
同物件(川崎市幸区中幸町3―32―6)は、JR京浜東北線・川崎駅中央西口から徒歩4分の立地。RC造14階建て、延床面積1385・81㎡。1階は店舗フロア、2階を約100㎡の共用フロアとして、ラウンジやライブラリー、キッチンなどを設け、コミュニティデザイナー3名を配置する。3~14階に計69戸の住戸を設置する。住戸の内訳は、3~13階にAタイプ(14・4㎡)が各階6戸、14階にBタイプ(18・2㎡+バルコニー9・6㎡)が3戸。3カ月~2年の定期借家契約で、賃料は9万9500~16万円。
緩やかな関係性を築くコンセプトが支持を受け、内覧は約50人、入居申し込みは10件以上を得ている。在宅勤務が可能な20歳代後半~30歳代半ばを中心に、シェアハウスからの転居や初めての一人暮らしなど、多様なニーズを捉えている。近隣で4月に開業したイニシアのレンタルオフィス「ミッドポイント川崎」では、コワーキングスペース会員はほぼ満員で想定以上の人気を集めており、住宅街に近いワークスペースのニーズは高い状況。「ニアーズ」は今後、第1弾の川崎の反響をみながら、投資用不動産の新シリーズとして開発を図っていく方針。(日刊不動産経済通信)