10月初旬時点の「リート融資(直近)データ」によると、Jリートに融資実績のあるレンダーの総数は、前年同月集計と比べて1機関少ない90機関。融資残高の総額は、前回から3495.70億円増となる計8兆6542.18億円で4.21%増加した。融資額を減らした金融機関は19機関(17機関減)だった。
リート向け融資残高のトップは、三菱UFJ銀行の1兆6792.77億円(129.14億円増)でトップ。日本ビルファンド(NBF)向けを150億円、GLP向けを116.65億円、大和証券リビング向けを55.75億円など、計20法人向けの融資を増やした。第2位は三井住友銀行の1兆4107.57億円(291.85億円増)。同銀は、GLP向けを63.35億円、NBF向けを50億円、三井不動産ロジスティクスパーク向けを46億円、CREロジスティクスファンド向けを40.50億円など25法人向けの融資を増やした。第3位のみずほ銀は、残高1兆1728.62億円(427.99億円増)。同銀はNBF向けを150億円、GLP向けを139.20億円、Oneリート向けを48.54億円など、計31法人向けの融資残高を増やした。
以下、4位の三井住友信託銀は、残高9844.48億円(189.20億円増)。NTT都市開発リート向けを40億円、ダイワハウスリート向けを24億円、伊藤忠アドバンス・ロジスティクス向けを22.18億円など、計21法人向けの残高を増やした。
そのほか、7位の新生銀は、残高2606.78億円(215.64億円増)、8位の農林中高金庫は、2551.96億円(270.16億円増)、13位の西日本シティ銀行は、1083.87億円(160.45億円増)など残高を100億円超増えたのは計13機関あった。
一方、残高を減らしたのは27位の広島銀(残高220.46億円、32.84億円減)、47位のイオン銀(104.39億円、29.31億円減)、51位のオリックス銀(76.30億円、24.95億円減)など。広島銀はインヴィンシブル向けを11.67億円、NBF向けを10億円など、計5法人向けを減らした。
なお、46位横浜銀は609.29%増で、残高も106.39億円(91.39億円増)。61位の愛知銀も916.20%増。減少率のトップは82位北陸銀の37.49%減。
2021/10/15 不動産経済ファンドレビュー