工務店施工の木造中高層建築物を普及へ―アキュラホーム、新木造本社屋は8階建てに
木の温かみが感じられる「普及型純木造ビル」の内観イメージ

 アキュラホームは、木造8階建ての新本社屋を建設することで、全国の工務店が施工する木造中層建築物(3~5階建て)の普及を促進する。木造中層建築物の普及が進まない最大の要因は鉄骨造を大きく上回るコスト。同社はゼネコン中心の設計施工体制や、特注の構造材を多用することなどが要因とみて、地域ビルダー(工務店など)が中心となる施工体制の構築や、各地のプレカット工場で生産する一般的な価格帯の流通材を主力部材とすることなどで課題を解消していく。
 木造新本社屋ビルは、高さ約31mの地上8階建て、延床面積約6000㎡の建物と、2階建て延床面積1500㎡の建物2棟による3棟構成で総延床面積は約8944㎡、竣工予定は24年。ジャーブネットとSABMの2つの工務店全国ネットワークを主宰する同社が、先行して技術開発や旗艦棟の建設に乗り出すことで、市場を動かす方針。
 ビルの建設では、東京大学大学院木質材料科学研究室教授の稲山正弘氏、建築家の野沢正光氏らと連携する。構造は「純木造」で、一般流通材を用いた在来工法を軸とし、耐震・耐火基準を満たす。技術面では、木組みとビス留めで制作し壁倍率20倍超の強度と高いデザイン性を両立する新たな組子格子耐力壁や広範囲の木のあらわしなどを実装する。
 宮沢俊哉社長は会見で、「プレカット技術や耐震構造技術など、世界一の水準にある日本の木造建築技術を生かしたい」と話したほか、将来的な木造中規模建築物の一般価格目標について、「5階建てであれば、坪単価を現在の一般相場比で半分以下の150万円にまで下げたい」としている。(日刊不動産経済通信)

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