(提供日刊不動産経済通信)東急リバブルは、新築住宅の販売でモデルルームやコンセプトルームを設置せず、デジタル技術を駆使したバーチャルシアターなどを整備した1拠点で案内する新たな手法を展開している。集約型の販売拠点「銀座サロン」を5月14日に開設。自社開発の新築分譲マンション「ルジェンテ駒込六義園リビオレゾン」(総戸数51戸)の案内を開始し、すでに約50組に対応した。すべての間取りの室内空間や各階からの眺望を体感できる点などが顧客に好評という。
サロンは予約制。物件エントリーをしてウェビナーに参加、個別のオンライン商談を終え、具体的な検討に入った顧客に来店を案内する。バーチャルシアターではVR内覧システムを活用し3方向の壁面と床に投影した3DCGで原寸大の室内空間を再現。家具も寸法付きで映し出し家具配置のシミュレーションもできる。物件内のすべての間取りに対応、各階からの眺望も投影できる。そのほか、大型モニターでは、VRを活用し顧客自身が操作して室内空間を体感することもできる。
銀座サロンでは「ルジェンテ」シリーズと受託販売する新築物件の案内を行う。「ルジェンテ」は今後モデルルームなどは設置しない。同サロンの活用により、モデルルームの用地選定や建設、維持、解体の費用など手間とコストがかからず、事業主の販売費用を抑えられる。50戸未満の規模となる「ルジェンテ」シリーズで5000万~6000万円のコスト削減ができるという。販売の準備期間も4カ月間ぐらいに短縮できる。同社では受託販売での活用に向け事業主への提案も進めており、関心は高いという。
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