大東建託、CLT製戸建注文住宅を発売 ハイブリッド工法で価格の最適化目指す

 

 大東建託は、CLTを使用した木造戸建て注文住宅「グランDK」を、11月1日から関東地区(茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)で試行発売する。販売価格や今後の目標販売棟数、販売地域の拡大については調整中。

  木造軸組工法に、CLT耐力壁を含む面材耐力壁を組み合わせた独自のクロスウッド工法を採用。CLT製構造用面材の1種「MNパネル」が壁倍率5・0倍の強度を出すなどし、住宅性能を確保。高天井や吹き抜けなどを取り入れた自由度の高い設計、軒裏や天井、室内の壁面などでの木のあらわしの活用などを実現する。

 同社はCLT住宅の研究開発と規格化・商品化に早期に着手し、19年10月には初のCLT賃貸集合住宅「フォルターブ」を商品化した。グランDKは2商品目で、戸建て住宅では初めて。

 CLTは、中大規模の非住宅建築物を中心に海外で普及している。国内市場では新しい住宅構造材との位置付けで研究、部材の生産・調達など普及に向けた取り組みが始まったばかり。脱炭素や国による建築物(民間含む)木造化の推進で注目が高まるが、現状では部材調達コストが割高となるのに伴ってCLT住宅の価格帯も重量鉄骨やRC造並みの相場となるのが一般的で、普及を難しくしている。RC造と比べ軽量のため、地盤改良費の削減は利点となる。グランDKは、ハイブリッド工法とすることで木のあらわしの活用などCLTの利点を取り入れながら、価格の最適化にも挑戦する。(日刊不動産経済通信

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