―関西で初、新駅の駅前開発で注目集める
大京と関電不動産開発は大阪府茨木市で、再生可能エネルギー100%の電力を専有部と共用部に導入した分譲マンション「ライオンズ茨木総持寺ステーショングラン」(総戸数279戸)のマンションギャラリーを9日にグランドオープンした。18年に開業した新駅の駅前開発で注目を集め、先行案内会にはほぼ満席の71件が来場した。非化石証書を持つ実質再生可能エネルギー100%電力を高圧一括受電で導入した単独の分譲マンションは関西で初めて。平均坪単価は約260万円。事業費率は大京80%、関電不動産開発20%。
同物件(茨木市庄1―347―1)は、JR東海道本線・JR総持寺駅から徒歩1分の立地。敷地面積6664・16㎡、RC造14階建て、延床面積2万1947・97㎡。竣工は23年2月下旬、引き渡しは同年3月下旬を予定。設計、施工は長谷工コーポレーション。専有面積は57・19~80・84㎡、間取りは1LDK+SR(納戸)~3LDK。従前はフジテック大阪製作所の跡地で、06年に隣接するライオンズマンション2物件の用地と一括取得した。再生可能エネルギー由来の電力に加え、ZEH仕様や非接触のエレベーターなどを備え、生活様式の変化に対応する住宅とした。共用部は「シェアLDK」としてキッチンも備えたラウンジやコワーキングスペースを設置する。
販売開始は11月上旬を予定。価格帯は3900万円台~8000万円台で、最多価格帯は5500万・5600万円台。プロジェクト発表会はウェビナーで実施し、162件の参加があった。先行案内会は、年齢別では30歳代と50歳代以上が33%で最多。居住地別では茨木市56%、高槻市20%。地元を中心に3人までのファミリー層やシニアの住み替え需要がみられる。(日刊不動産経済通信)