三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事は「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」の環境影響評価(アセスメント)書案を東京都に提出した。14日まで縦覧している。
 計画地は東京・港区北青山1、2丁目、新宿区霞ヶ丘町の一部。現在は明治神宮野球場、神宮第二球場、秩父宮ラグビー場、テニスコート、伊藤忠商事の東京本社ビルなどがある。計画地の広さは約17万4700㎡、延床面積は約56万5000㎡に上る。工事予定期間は22~35年度。供用開始は35年度の予定。
 敷地の北側にラグビー場棟(地上7階地下1階建て、延床面積約7万6700㎡)、中央に複合棟B(地上18階地下1階建て、約3万300㎡)と文化交流施設棟(地上1階建て、約2000㎡)、広場を設ける。南側には野球場棟・球場併設ホテル棟(地上14階地下1階建て、約11万5700㎡)、複合棟A(地上40階地下2階建て、約12万7300㎡)を建設し、青山通り沿いの位置には高さ約190mの事務所棟(地上38階地下5階建て、約21万3000㎡)を整備する。
 建て替えは段階的に進める。現在の神宮第二球場を解体後、新ラグビー場棟の建設に入り、次の段階として現秩父宮ラグビー場の跡地に新球場を整備。その後、神宮球場を取り壊して、一部にはラグビー場棟の2期部分を整備するが大半は広場になる。先行して進める事務所棟は既存建物の解体に22年末から入り、24年の本体着工、28年の竣工を見込む。オフィスや商業が入る複合棟Aは31年末の竣工、宿泊施設、スポーツ関連施設などの複合棟Bは最も遅く35年の工事完了を予定している。(日刊不動産経済通信)

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