国土交通省は、21年度の「マンションストック長寿命化等モデル事業(第1回)」で、新たに5件を採択した。高経年マンションの適正な維持管理を促進するため、先導性の高い再生プロジェクトを支援する同事業。20年度からスタートし、今年度は5件の応募があり、全て適切で先導的であると評価された。
 応募の内訳は、事業前の立ち上げ準備段階での支援を行う計画支援型が「シャンボール三田(提案者=新都市ハウジング協会」「スカイシティ南砂(日本マンション管理士会連合会)」の2者2件。長寿命化等の工事実施段階を支援する工事支援型(長寿命化改修工事)は「四谷ガーデニア(エフビーエス)」「西葛西ハイツ(太平エンジニアリング)」の2者2件。工事支援型(建替え工事)は「習志野台三街区住宅団地(日鉄興和不動産)」の1者1件だった。
 「三田」は、災害時に備えてエレベーターの免震化を伴う増設案などを検討する。「南砂」は、築約30年の超高層マンションで、地下配電施設の浸水経路調査と浸水防止対策の検討を行う。「四谷」は非構造部材である共用の給排水管などを樹脂配管に更新し、建築物全体の耐震性を向上する計画。「習志野台」は団地型物件の一括建替えで、敷地分割により保留敷地を設定して進めるもので、再建マンションでは防災機能を強化して地域貢献を図る。
 計画支援型は、調査・検討経費等を500万円を上限に補助。工事支援型(長寿命化)は調査設計計画費用と長寿命化工事のうち先進性のある工事に要する費用の合計の3分の1以内が補助対象。工事支援型(建替え)は、調査設計計画費用、土地整備費用、共同施設整備費用の合計の3分の1以内を補助対象とする。(日刊不動産経済通信)

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