LIFULLは3日、日本マンション管理士会連合会(日管連)と提携し、マンション管理士が評価した管理状況の結果をポータルサイト「LIFULL HOME’S」上で公開するサービス「マンション管理評価」を開始した。マンションの管理状況を見える化することで、買主の不安や不満を取り除き、マンションの資産価値をアピールすることで販売促進を図る。サービス開始時点で、マンション管理評価を公開した物件数は200件に上った。同社によると、管理評価の公開はポータルサイトで初とみられる。
管理組合の運営状況や共用部分をはじめする建物設備の維持管理状況、修繕計画など複数の項目を日管連所属のマンション管理士が評価。各項目の診断結果を三ツ星で表示し、総合診断を「S」「A」「B」で示す。評価は日管連が15年に運用開始した「マンション管理適正化診断サービス」の診断結果を元にする。希望する管理組合は理事会や理事長の了承の上、日管連に申し込み診断を受ける。診断結果を確認し、ライフルホームズ上で結果の公開を希望する場合はライフルへ連絡する。診断料や管理評価結果の掲載に関する費用などはかからない。
診断項目は▽管理組合の活動▽管理情報の透明性▽防災対策▽喫煙ルール▽防犯設備の状態▽給水管の維持工事・保険加入▽排水管の維持工事・保険加入▽排水管の定期的な清掃▽屋上などの防水工事・保険加入▽建物の安全性▽建築設備の性能▽防火設備の性能▽消防用設備の性能▽長期修繕計画の妥当性▽修繕積立金設定の妥当性と蓄え▽管理費・修繕積立金の支払い状況―など。(日刊不動産経済通信)