トヨタホームは、賃貸マンション事業に参入する。新ブランド「TENAS(テナス)」として展開する。当面は25年までに10棟を開発する予定。1号棟「テナス丸の内」(RC造、地上13階建て、48戸)は名古屋市で22年9月に竣工する。  

 「テナス丸の内」(名古屋市中区丸の内2ー301)の所在地は、名古屋市営地下鉄鶴舞線など2線の丸の内駅から徒歩5分。再開発が進むオフィス地域内で、高い賃貸住宅需要がある。設計は三輪設計名古屋本社、施工は徳倉建設。  住戸の間取りは1K、1DK、1LDK(専有面積29・87~38・29㎡)で、入居者は30歳前後の単身者が中心となる見込み。内装や住設機器は、分譲マンションと同様の中高級路線の品質とする。共用部は非接触エレベーターや手洗い設備、非常用防災倉庫などを設置。エントランスはグレートーンの材質で統一し、濃色タイルを加えた海外のホテルのような都会的なデザインとする。外観では、西面のファサードデザインに特徴を持たせる。賃料は検討中。入居開始は22年10月から。

 事業は、同社が用地取得から保有、賃貸管理まで一貫して担う形で進め、25年までに都市部を中心に10棟を保有する予定。展開地域は、中高級路線の賃貸住宅の需要が高い名古屋市内から始め、首都圏や近畿地方への進出も視野に入れていく方針。これまでに集合住宅として展開してきた分譲マンションや低層賃貸住宅、企業向けの社員寮に、分譲マンションと同等の住環境と暮らしが実現できる「テナス」ブランドを加えることで提案の幅を広げる。(日刊不動産経済通信)

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